病気治療のミカタ〜郡山青藍病院のヘルニア治療編〜

看護師

骨にできる癌

化学療法で手足を残す治療

医者

人が命を落としてしまうほど恐ろしい病気のひとつに、癌があります。この癌は体の様々な部分に発症し、中には骨にまで腫瘍ができてしまう場合があります。この骨にできる癌のことを、骨肉腫といいます。他の癌と比較すると骨肉腫は発症しにくい種類にはなりますが、だからと言って油断は禁物です。骨肉腫を主に発症する年代は、小学生から大学生くらいまでの盛んに運動をしている活動性の高い世代に多く見られ、若齢ほど発症率が高くなる傾向があります。また、男性と女性を比較すると男性において若干発症が多くなります。治療においては、以前は、骨肉腫と診断されたら即座に患部の腕や足全体を切断する手術が行われました。また、切断しても転移が現れ、生存率は5年で15%程度という状況でしたが、最近は、化学療法を利用することにより、腕や足を残して患部だけ切除する方法が主流となり生存率も7割程度まで上昇しました。

難治性の骨肉腫には重粒子線治療

脊椎や骨盤骨などの体幹部に発生する骨肉腫については、発生率は骨肉腫の中の数%程度と非常に低いのですが、体幹部であることから、手術して切除が出来ない症例が多いため、5年生存率がほとんど無い状況でした。このような難治性の体幹部骨肉腫に対して、近年、先進医療である重粒子線治療による骨肉腫の治療が始まって効果を上げています。重粒子線治療は病巣部に線量を集中させ、周囲の正常組織へ障害を与えないで患部の腫瘍細胞を殺すことができます。治療も1回数十分じっとしているだけで苦痛はありません。副作用もほとんどなく、治療中も治療前と同等の生活ができます。今後は、重粒子線治療が手術のできない骨肉腫に対する治療法の効果的な方法となり、普及が進むと期待されています。